Q.
codocのように、静的サイト上でデジタルコンテンツ販売を代行してくれるサービスをいくつか手数料とともに教えてください。
A.
以下に、codocのように静的サイトやブログ上でデジタルコンテンツの販売ができるサービスを、特徴・手数料とあわせて一覧で紹介します。
✅ デジタルコンテンツ販売代行サービス一覧
サービス名 | 主な特徴 | 手数料(2025年時点の目安) | 備考 |
---|---|---|---|
codoc | 静的サイトにコードを貼るだけで記事・PDF等を販売可能 | 販売額の10%+決済手数料(Stripe 3.6% + 40円) | コンテンツ課金、投げ銭、サブスク対応 |
note | ブログ型プラットフォーム。記事・PDF販売、サポート課金に対応 | note販売手数料10%+決済手数料(Stripe) | 独自ドメイン不可、note内での拡散力あり |
Stripe Payment Link | Stripe単体で販売ページを生成可能。ブログにリンク設置で販売が可能 | 決済手数料のみ(3.6% + 40円、日本) | デザインや販売導線は自作、自由度は高い |
Payhip | 海外製。静的サイトからリンクを貼る形式でファイル販売可能 | 無料プラン:5%+決済手数料、月額プランで手数料減少 | 日本語対応なし、為替注意 |
Gumroad | 海外製。PDF、動画、ソフトなど多様なデジタル商品に対応 | 無料プラン:10%+決済手数料、有料で手数料軽減 | 埋め込みコード・リンク共有可、日本語対応なし |
STORES ダウンロード販売 | 日本語完全対応、PDFなどのファイル販売可 | 決済手数料(5% + 決済手数料:約3.6%程度) | 自社ショップ型、ブログとは別ドメイン |
BOOTH(pixiv) | 同人・クリエイター向け。静的ブログからのリンクで販売ページに誘導可能 | BOOTH利用料は無料、決済手数料(pixiv経由で約5〜6%) | ダウンロード販売にも対応、Pixiv連携必須 |
BASE デジタル販売 | 自由度の高いショップ作成+PDF・zipなど販売可 | BASE利用料3% + 決済手数料3.6% + 40円 | サイト型で構成可、独自ドメイン利用は有料 |
🔍 比較ポイントまとめ
- ブログに直接埋め込み・販売 →
codoc
,Stripe
,Gumroad
- 日本語サポート・国内向け決済重視 →
codoc
,STORES
,BASE
,BOOTH
- ブランド力・拡散性 →
note
,BOOTH
- 手数料最安を目指す場合 →
Stripe単体
(手間がかかるが最安)
💡おすすめ構成例
- 静的サイト + Stripe決済リンク + Google Drive配信制限付きファイル
→ 最も自由度が高く、手数料も低い。ダウンロードURLの保護には一工夫必要。 - Hugoサイト + codoc埋め込み
→ サイト内完結で販売でき、投げ銭やサブスクにも発展可能。
希望があれば、特定のサービスの導入手順や比較表(機能・価格帯)をより詳しく整理することも可能です。興味のあるサービスはありますか?
Q.
STORES, BASE, BOOTH は、FTPによるアップロードや、CSVによる商品データの一括登録は可能ですか?
A.
各サービス(STORES、BASE、BOOTH)の「FTPアップロード」や「CSVによる商品データ一括登録」対応状況について以下にまとめます。
✅ STORES(ストアーズ)
機能 | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
FTPアップロード | ❌ 非対応 | 手動またはAPI(非公開)ベース。FTPによる画像や商品データのアップロードは不可 |
CSV一括登録 | ✅ 対応あり | 公式管理画面からCSVインポート可(項目に制限あり) |
補足 | - | 在庫・商品名・価格などをCSVで一括管理可。画像は手動アップロードが基本 |
✅ BASE(ベイス)
機能 | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
FTPアップロード | ❌ 非対応 | FTPによる直接のファイル管理は不可 |
CSV一括登録 | ✅ 有料アプリで対応 | 「商品一括登録 App」(月額1,980円)が必要。画像はZIPにまとめて連携 |
補足 | - | CSVフォーマットに準拠し、商品データと画像を一括で登録可(画像の紐付けに注意) |
✅ BOOTH(pixiv系)
機能 | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
FTPアップロード | ❌ 非対応 | pixivアカウント経由のブラウザ登録のみ。FTPには非対応 |
CSV一括登録 | ❌ 非対応 | 2025年現在、CSVやAPIによる商品一括登録には非対応 |
補足 | - | 小規模・個人向けに設計されており、手動登録前提 |
🔍 まとめ
サービス | FTPアップロード | CSV一括登録 | 備考 |
---|---|---|---|
STORES | ❌ | ✅ 対応(管理画面) | 画像は別途手動アップロード |
BASE | ❌ | ✅ 有料Appで対応 | CSV+ZIP画像で効率化可能 |
BOOTH | ❌ | ❌ 非対応 | 手動登録のみ、pixivアカウント必須 |
💡補足
- 大量出品・画像付きの一括登録を重視する場合:
→ BASE(商品一括登録App使用)が最も実用的です。 - 無料で始めたい&中規模運用:
→ STORES(CSVインポート)+手動画像登録が現実的です。
CSVのフォーマットサンプルや、BASEの一括登録Appの設定画面が必要でしたら、具体的にお見せできます。どのサービスでの導入を検討中ですか?
Q.
codocで自分のサイトに商品を置く場合、どのようにして不正アクセスから守ればいいですか?
A.
codocで自分の静的サイトに商品(PDF・記事・画像など)を置いて販売する場合、不正アクセス(無料でダウンロードされてしまう、URLを直打ちされる等)を防ぐには以下の方法が重要です。
✅ 前提:codocの仕組み
- codoc自体には販売機能と課金認証がありますが、コンテンツそのもののホスティングは行いません。
- コンテンツは自サイトまたは外部(Google Drive等)に自分でアップロードし、codocはそのリンクや埋め込み表示を有料会員のみに見せる仕組みです。
🔐 不正アクセスを防ぐ方法(レベル別)
🔹レベル1:codocの機能のみで保護
- 有料部分のコンテンツを
<codoc-paid>
タグで囲う(例:PDFのダウンロードリンク) - 注意:ダウンロードリンク自体が公開されると意味がないため「直リンク対策」が必要
🔹レベル2:外部ストレージ+制限付きリンク
方法 | 説明 | 例 |
---|---|---|
Google Driveの共有リンクを「期限付き」または非公開化 | 一部制限が可能だが漏れリスクあり | Google WorkspaceではDL制限可 |
Dropbox + expiring links (Professional以上) | 一定時間のみアクセス可能なURLを発行可 | https://dl.dropboxusercontent.com/〜 |
Amazon S3 + 署名付きURL | 最も堅牢。一定時間だけ有効なURLをプログラムで生成 | PythonやCLIで自動化可 |
🔹レベル3:自前サーバーでアクセス制御
.htaccess
で「Refererが自サイト以外からはアクセス不可」にする
# .htaccessの例
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_REFERER} !^https://example\.com/.*$ [NC]
RewriteRule \.(pdf|zip)$ - [F]
- PHPなどを使って「ログイン時のみダウンロード許可」などの動的制御
🔧 実用例:静的サイト + codoc + Amazon S3
- PDFはAmazon S3に保存し、**署名付きURL(presigned URL)**を発行
- 発行したURLをcodocの
<codoc-paid>
タグで囲って埋め込み - URLの有効時間を数時間程度に設定 → 拡散されてもすぐに無効になる
🚫 やってはいけないこと
内容 | 理由 |
---|---|
PDFなどをそのまま静的HTML上に置く | URLを直接知れば誰でもダウンロードできてしまう |
非認証のCDNや画像サーバーに保管 | CDNの仕様により、制限が困難な場合が多い |
📝 まとめ
対策方法 | 難易度 | セキュリティ | 備考 |
---|---|---|---|
codoc + 通常リンク | 低 | 低〜中 | ダウンロードURLが漏れると危険 |
codoc + 外部ストレージ(Dropbox等) | 中 | 中〜高 | 一時リンクで保護可能 |
codoc + S3署名付きURL | 高 | 高 | 最もおすすめ、要準備 |
codoc + .htaccess制御 | 中 | 中 | Apache環境必須 |
ご希望であれば、Amazon S3の署名付きURLを生成するサンプルスクリプト(PythonやCLI)も提供可能です。どの運用形式で考えていますか?
Q.
うむ。この場合は、自分ですでにWordPressで作成してあるWooCommerce+Stripeの商品ページに、hugoで作った静的サイトからリンクを送るというのが、FTPも一括登録もできてよさそうな感じもしてきましたが、どうでしょう?
A.
はい、それは非常に現実的かつ効果的な構成です。以下のような理由から、Hugoサイト(静的) + WordPress+WooCommerce(動的)を分離して連携させる方式は、運用・拡張のバランスが取れています。
✅ 提案構成の全体像
[ Hugo静的サイト ]
├─ ブログ記事・特集・紹介ページ(SEO対策しやすい)
└─ 商品紹介リンク(→ 商品ごとにWooCommerceページに遷移)
↓
[ WordPress + WooCommerce + Stripe ]
├─ 商品販売ページ(PDF・画像・音源等)
├─ Stripeで決済処理
└─ 商品データ一括CSV管理、FTPで画像アップロード可能
✅ この構成の利点
観点 | 内容 |
---|---|
💡 柔軟性 | 静的サイトはHugoで高速表示・SEO重視、動的機能(購入・管理)はWooCommerceに任せられる |
📦 商品管理 | WooCommerce側でCSV一括登録・画像のFTPアップロードが可能 |
💳 決済の信頼性 | Stripe対応済みのWooCommerceをそのまま活用。定期課金・割引・クーポン等も対応 |
🔗 導線の設計 | Hugo側では自由にカテゴリ別まとめ・ランキング記事・関連商品などを書ける |
🔒 セキュリティ | 商品ファイルのDLはWooCommerce側で制御(購入者にのみリンク送付) |
🚫 弱点・留意点
懸念点 | 解決策例 |
---|---|
サイトが2系統になる(URL構造が複雑に) | サブディレクトリまたはサブドメインで整理(例:example.com と shop.example.com ) |
SEOで評価が分散する可能性 | Hugo内に商品紹介記事を増やし、内部リンクでWooCommerceへ誘導 |
デザイン差異が出やすい | ヘッダー・フッター・CSSの一部を共通化する |
🔄 変則的な応用も可
- 逆方向リンクも可:WooCommerceの商品ページから Hugo の解説ブログに誘導し、商品価値を高める
- 商品まとめランディングページ:HugoでLP的に構成し、商品へ分岐
✅ 結論
この構成は、
- 静的ページでSEOを最大限活かしつつ
- 動的システムで販売を安定・効率化する
という最もコストパフォーマンスの良い構成のひとつです。
特に「CSV一括登録」「画像FTPアップロード」「コンテンツ保護」などの点で、WooCommerceの強みを活かしきる構成となるため、拡張性・実運用性の高い方法だといえます。
必要であれば、
- Hugo側の商品誘導ページテンプレート
- WooCommerceへの商品登録CSVのテンプレート例
も提供可能です。
この方向で進める場合、HugoのURL構成やWooCommerceの商品分類設計も整理しておくとよいかもしれませんが、どうしますか?