Q.
Wordでスライド風のページを作り、PDFに変換したいと考えています。幅1920px 縦1080px (16:9) 及び、幅1920px 縦1440px (4:3)のPDFにしたいのですが、ページ設定は幅何mm、縦何mmにするとうまい具合にいくでしょうか?
A.
いいですね!Wordでスライド風ページを作ってPDFに変換するには、ページサイズをピクセルからミリメートル(mm)に変換する必要があります。
🔧 変換方法:ピクセル → ミリメートル
解像度(DPI)を**96dpi(WordやWindowsで一般的)**として計算します。
1インチ = 25.4mm
1インチ = 96ピクセル
なので、
1ピクセル = 25.4 / 96 ≒ 0.2646 mm
✅ サイズ計算結果(96dpi基準)
◉ 16:9(1920 x 1080 px)
- 幅:1920 × 0.2646 ≒ 508 mm
- 高さ:1080 × 0.2646 ≒ 285 mm
→ Wordでのページ設定:
📄 幅:508 mm × 高さ:285 mm
◉ 4:3(1920 x 1440 px)
- 幅:1920 × 0.2646 ≒ 508 mm
- 高さ:1440 × 0.2646 ≒ 381 mm
→ Wordでのページ設定:
📄 幅:508 mm × 高さ:381 mm
💡補足
- ページ余白は「なし」または「最小限」に設定するのがオススメ。
- PDF変換後、表示サイズが大きく見えるかもしれませんが、解像度に基づいた物理サイズなので問題ありません。
- 高解像度(300dpiなど)で作る場合は変換式が変わります。必要があればそちらでも再計算できます!
必要なら、テンプレートのWordファイル作成もできますよ。希望があればお知らせください!
Q.
300dpiもお願いします。
A.
了解です!今度は 300dpi(印刷用途向けの高解像度)で計算してみましょう。
🔧 変換方法(300dpi)
- 1インチ = 25.4mm
- 1インチ = 300ピクセル
➡️ 1ピクセル = 25.4 / 300 ≒ 0.08467 mm
✅ サイズ計算結果(300dpi基準)
◉ 16:9(1920 x 1080 px)
- 幅:1920 × 0.08467 ≒ 162.57 mm
- 高さ:1080 × 0.08467 ≒ 91.44 mm
📄 Wordページ設定(300dpi, 16:9)
👉 幅:162.6 mm × 高さ:91.4 mm
◉ 4:3(1920 x 1440 px)
- 幅:1920 × 0.08467 ≒ 162.57 mm
- 高さ:1440 × 0.08467 ≒ 121.92 mm
📄 Wordページ設定(300dpi, 4:3)
👉 幅:162.6 mm × 高さ:121.9 mm
📌 まとめ
解像度 | アスペクト比 | ピクセルサイズ | Wordでのサイズ(mm) |
---|---|---|---|
96dpi | 16:9 | 1920×1080 | 508 × 285 |
96dpi | 4:3 | 1920×1440 | 508 × 381 |
300dpi | 16:9 | 1920×1080 | 162.6 × 91.4 |
300dpi | 4:3 | 1920×1440 | 162.6 × 121.9 |
💬「印刷用」なのか「画面表示(プロジェクターやPDF閲覧)」用なのかで選ぶDPIが変わります。
どちらで使う予定か教えてもらえれば、より適したアドバイスやテンプレートを用意できますよ!
Q.
Wordの設定のところで、画像の規定の解像度でppiという単位がありましたが、これはdpiと関連しますか
A.
とても良い質問です!✨
Wordに出てくる「ppi(pixels per inch)」と「dpi(dots per inch)」は、似てるけど若干ニュアンスが異なるものなんです。以下にわかりやすくまとめます!
📌 ppi と dpi の違い
用語 | 意味 | 主な使われ方 |
---|---|---|
ppi (pixels per inch) | 1インチあたりに何ピクセルあるか | デジタル画像や画面表示の密度(WordやPhotoshopなどで画像に関連) |
dpi (dots per inch) | 1インチあたりに何ドット印刷するか | 主にプリンタの印刷解像度や、紙に出力される際の密度 |
🧩 Wordにおける「ppi」
Wordのオプション(「詳細設定」>「画像のサイズと画質」)で設定できる「画像の既定の解像度(ppi)」は、Wordが画像を埋め込むときの内部的な表示解像度に影響します。
- 例えば「220ppi」を選ぶと、Wordに挿入した画像は1インチあたり220ピクセルとして扱われます。
- 実際の表示や印刷に影響することもあります(特にPDF変換時など)。
✅ Wordで設定すべき?どう活用すればいい?
- 画質をなるべく落としたくない場合:「既定の解像度を変更しない」がベスト。
- 高画質のPDFを作りたい場合:「220ppi」や「300ppi」がおすすめ。
🎯 結論
- ppi は画面・画像の密度の単位で、Wordでの画像品質に関わります。
- dpi は印刷時の密度の単位で、実際の紙への出力時に使われます。
- Wordではppi を設定することで、結果的に印刷品質(= dpi)にも影響を与えることがあります。
気になる用途(印刷向け?PDF配布?画面スライド用?など)があれば、それに応じた最適設定もご提案できますよ!
Q.
Wordの既定では220ppiのようですが、これは他のパワーポイントやGoogleスライド、LibreOfficeなどでも似たようなものですか?
A.
とても良いポイントですね!
画像解像度(ppi)の扱いについては、Word、PowerPoint、Googleスライド、LibreOfficeで少しずつ異なる挙動があります。以下に比較表と詳しい解説をまとめます👇
📊 各ソフトの画像解像度(ppi)の既定や特徴
ソフトウェア | 既定の解像度(ppi) | 特徴・備考 |
---|---|---|
Word | 220ppi(既定) | 「画像の圧縮設定」で調整可能。印刷向けに高解像度も可。 |
PowerPoint | 220ppi(既定) | スライド用だが、印刷にも対応できる解像度。高解像度での保存も可能(エクスポート時に指定可)。 |
Googleスライド | 不明(Webベース) | 挿入時に元の解像度を保持する傾向。ただしPDF出力や画像ダウンロード時に圧縮されることがある。 |
LibreOffice(Impress, Writer) | 明示されていないが、画像の元解像度を保持する傾向(DPIの設定も可能) | 出力時の解像度はPDF書き出し時に手動で設定可能。 |
🔍 詳細解説
✅ Word / PowerPoint(Microsoft Office)
- 220ppiが既定で、「ファイル>オプション>詳細設定>画像のサイズと画質」から変更可能。
- 目的に応じて:
- 印刷用 → 300ppi推奨(または「既定の解像度を保持」)
- Web/PDF用 → 150〜220ppiで十分
✅ Googleスライド
- ppi の概念は明示されていませんが、元画像の解像度が維持されることが多いです。
- ただし、PDFやJPEGで書き出すときは圧縮されることがあります(72〜150ppi程度になることも)。
✅ LibreOffice
- 画像圧縮やppi指定のオプションが明確ではないですが、PDF出力時には解像度(DPI)を指定可能。
- 元画像の解像度を保とうとする設計で、印刷向けに高解像度を維持しやすいです。
💡ポイントまとめ
- Word・PowerPointは「220ppi」が標準で、これを基準に考えると◎
- 高解像度で作成・印刷したい場合は、300ppiに設定変更 or 圧縮なしのオプションを使うのが理想。
- Googleスライドは便利だけど、画質にこだわるならPDFや画像出力時に注意。
- LibreOfficeは割と柔軟ですが、設定の場所がわかりにくいこともあるのでPDF出力時のチェックは必須。
必要であれば、それぞれのソフトで「高画質を維持する具体的な設定方法」もご案内できます!使いたいソフトがあれば教えてくださいね。