Q.
YoutubeでHip-Pop系などの長尺の動画を毎日のようにアップしている人がいますが、このような人はどのようにして曲の部分を制作していると考えられますか?
A.
YouTubeで毎日のようにHip-Hop系の長尺動画(例:1時間のLo-Fi Hip-Hop、チル系BGM、作業用BGMなど)をアップしている人たちは、以下のような方法で楽曲部分を制作・調達していることが多いです:
🎹【1. 自作ビート(自作曲)】
- DAW(音楽制作ソフト)でビートを自作:FL Studio、Ableton Live、Logic Proなどを使い、ループ素材やドラムマシン、VST音源を駆使してビートを制作。
- 自作だから著作権の問題が発生しにくく、マネタイズが可能。
- 制作者の多くは「タイプビート」(例:Drake type beat)などを作って、販売も並行して行っている。
🧩【2. 商用利用可能なループ素材・サンプルパックの活用】
- Splice、Loopmasters、Cymaticsなどから購入・契約したループを使って楽曲を構築。
- クレジット表記やライセンスに従って利用することで、法的問題なく動画投稿可能。
🤝【3. 他のビートメイカーからの提供・コラボ】
- ビートメイカーがYouTubeやSoundCloudで無償提供している「free for non-profit use」ビートを使用。
- 使用条件(例:クレジット記載、営利利用不可)を守って使えば問題なし。
- 一部は有料ライセンスを購入し、収益化も可能にしている。
🔁【4. 過去に作った音源の再編集・ループ】
- ループしやすい短いビートを繋げて1時間動画にしたり、フェードイン・フェードアウトで繰り返す手法を使う。
- AI自動編曲ツール(例:Endlesss、AIVAなど)を利用してループ展開を自動生成している人も。
📦【5. 著作権フリー音源の使用】
- YouTube Audio Library、DOVA-SYNDROME、Artlistなどから音源を選び使用。
- 特にLo-Fi系や環境音ミックス(Rain+HipHopなど)ではこの手法が多い。
🔁 ループ系の効率的な制作方法
- Aメロ・Bメロを1~2パターン作るだけで、1時間ループ動画ができてしまう。
- シンプルな構成なので、1日で複数トラック作成も可能。
- 動画は「ビジュアライザー(波形)」や「静止画+環境音」など、制作負荷が低め。
💡補足:AI音楽生成の活用も進行中
最近では、AI作曲ツール(Soundraw、Boomy、Sunnoなど)を活用して短時間でビートを量産→長尺化している例もあります。
もし、そういった動画を自分で作ってみたいということなら、具体的な手順もお手伝いできますよ!音源の探し方、構成の作り方、ビジュアライザーの作り方など、どこから始めたいか教えてください。
Q.
とすれば、かなりレッドオーシャンになっているのではないですか?差別化はどのように工夫されているのでしょうか?
A.
おっしゃる通り、YouTubeのLo-Fi・Hip-Hop・作業用BGMジャンルは超レッドオーシャンです。無数のチャンネルが1時間~24時間ループ動画を投稿しており、「ただ投稿するだけ」では埋もれてしまいます。
ですが、成功しているチャンネルはしっかりと差別化を図っています。以下に、具体的な工夫ポイントをまとめます:
🔥【成功しているチャンネルの差別化ポイント】
① ブランド性のあるビジュアル
- 例:「LoFi Girl」→ 勉強している少女+猫のループアニメ
- オリジナルキャラを前面に出してシリーズ化&親しみやすさを演出
- 視聴者が「画面ごとBGMを流す」ようになる(アイコン化)
🔧あなたがMidjourneyなどで作っているキャラや背景が、この部分にハマります。
② 特定の「雰囲気・テーマ」に特化
- 例:
- 「夜の図書館で流れてそうなBGM」
- 「和風Lo-Fi」「サイバーパンク風チルビート」
- 「ジブリ風イラストとLo-Fi」
- 視覚+聴覚の“世界観の統一”がファンを引き寄せる
③ 特定シーンに刺さるタイトル&SEO設計
- 【例】
- 「朝の作業がはかどるチルビート」
- 「深夜2時、眠れぬ夜に聴くLo-Fi Hip-Hop」
- 「勉強・集中・読書用|ノンストップBGM」
- 検索ニーズに寄り添ったタイトルでヒットを狙う
④ 映像と音のリアルタイム連動(ビジュアライザー)
- 音の動きに連動した波形アニメーション、リズムで揺れる背景など
- After Effectsやオープンソースの「Olive」などで実現可能
- キャラにうっすら呼吸アニメや瞬きを加えるだけでもかなり差別化されます
⑤ 「定期配信」として習慣化(BGMラジオ化)
- ライブ形式で配信し、チャットも開放
- 「朝8時からのLo-Fiチャンネル」など、ルーチンに組み込ませる
⑥ オリジナル音源で著作権フリー販売も並行
- チャンネル登録者が増えたら、自作曲を「Gumroad」「Bandcamp」「Artlist」などで販売
- 逆に動画は無料でも、曲は収益化というモデルも構築できる
💡結論:目と耳、どちらも“没入”させられるかがカギ
競争が激しいからこそ、
- キャラ+世界観の構築(MidjourneyやLive2Dの活用)
- SEOに強いタイトル・サムネ設計
- ユーザーのルーティンに寄り添う投稿スケジュール
などを意識すると、むしろ差別化できる余地があります。
もしご自身の絵やキャラで差別化したLo-Fi動画を作りたい場合は、素材の構成方法、動画編集手順、BGMの組み立て方なども具体的にアドバイスできます。ご希望あればそちらもどうぞ!
Q.
LoFi Girl等で部分的にちょっとだけ動く映像が使われていますが、これはどのようにして制作されているのでしょうか?
A.
とても良い観点ですね!
「LoFi Girl」のように部分的にちょっとだけ動く映像(例:キャラの瞬き、猫のしっぽ、外の風景が揺れる)などは、実は高度なアニメではなく、比較的シンプルな手法で作られています。
以下に、その代表的な方法をまとめます👇
🎞️ LoFi系「ちょっと動く」映像の主な制作方法
① After Effectsによるパーツアニメ
- 静止画(PSDやPNG)をレイヤーごとに分解
- 目・口・髪・服・背景などを個別に分ける
- After Effectsで「ピクピク動かす」「ゆっくり上下に揺らす」など微動作をつける
🔧例:
- 目を閉じるアニメ:目の開いたレイヤーと閉じたレイヤーを切り替え
- 髪の揺れ:パペットツールや波形エフェクトでふわっと動かす
- 湯気や雲:エフェクトでスローな移動を加える
② Live2Dを使って自然な動きに
- キャラの顔・目・体などをPSDでパーツ分けしておく
- Live2D Cubism で「瞬き」「呼吸」「軽くうなずく」などの動作を設定
🔧ポイント:
- 手描きのキャラに命を吹き込めるツール。わずかに動くだけで、静止画に命が宿る
- Webカメラ連動でなくても、ループモーションとして書き出せる
- 動画として書き出して、背景アニメと合成すればOK
③ ループ映像を合成(PremiereやDaVinciで)
- 動くパーツ(雨、焚き火、煙、外の車、葉っぱなど)は動画素材(stock素材)やGIFを使ってもOK
- 背景を静止画で置いて、その上に「動く素材」を重ねることで動きのある演出
🔧おすすめ無料素材サイト:
- Mixkit(無料動画素材多数)
- Pexels Video
- Videezy(Lo-Fiっぽい雰囲気の映像もあり)
④ AIアニメーション(準実験段階)
最近では「Runway」や「AnimateDiff」などで静止画から自動的にアニメーション生成する手法もありますが、細かい制御がまだ難しく、現在は「ちょい足し」レベルで使われています。
🎨 制作フローの一例(静止画から動くLoFi風動画へ)
工程 | 使用ソフト | 内容 |
---|---|---|
① イラスト制作 | Midjourney / Photoshop / Affinity | PSDレイヤー分け推奨 |
② 動き付け | After Effects / Live2D | ゆっくりしたアニメーション付加 |
③ 音楽と合成 | Premiere Pro / DaVinci Resolve / CapCut | BGMとループ用編集 |
④ 書き出し | 各ソフトからMP4 or WebM | YouTube向けに長尺レンダリング |
💡補足:なぜ「ちょっとだけ動く」のが効果的?
- 視聴者の集中を妨げない
- 完全な静止画よりも「生きてる感」が出る
- 視覚的な飽きが来づらく、長時間再生に向いている
ご自身のイラストやMidjourney画像でLive2D用の素材化や、After Effects向けのパーツ分け方法など、具体的にどう作業するかも気になるようでしたら、そちらもステップごとにご案内できますよ。興味ありますか?