Q.
いびきをなくす、もしくは軽減する方法としてはどのようなものがありますか。
A.
いびきをなくす、または軽減する方法はいくつかあります。いびきの原因によって有効な対策が異なるので、自分に合った方法を試してみるのが大切です。
いびきの主な原因
- 鼻の通りが悪い(鼻づまり・アレルギー・副鼻腔炎)
- 口呼吸になっている(鼻呼吸ができていない)
- 舌や喉の筋肉の緩み(加齢・肥満・アルコール・睡眠薬)
- 寝る姿勢(仰向けで気道が狭くなる)
- 肥満による気道の狭まり
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)(重症の場合、医療的介入が必要)
いびきを軽減・解消する方法
① 鼻の通りを良くする
- 鼻づまりを改善する
- 寝る前に鼻を温める(蒸しタオルや温かいシャワー)
- 鼻うがいをする(生理食塩水で鼻の通りをよくする)
- 抗アレルギー薬・点鼻薬を使う(花粉症・アレルギー性鼻炎が原因なら)
- 鼻呼吸を促すアイテムを使う
- 鼻腔拡張テープ(鼻の通りを広げる)
- 鼻孔拡張器(鼻の穴を広げて空気を通りやすくする)
② 口呼吸を防ぐ
- 「口閉じテープ」を使う(寝るときに口が開かないようにする)
- 寝る前に鼻呼吸の練習をする
- 深呼吸を意識して、鼻で吸って口を閉じて吐く
③ 舌や喉の筋肉を鍛える
- 舌のトレーニング
- 舌を「上あご」に押し付ける(1回5秒×10回)
- 舌を前に出して左右に動かす(1回5秒×10回)
- 「あいうえお」体操(口を大きく開けて発声)
- 口周りの筋肉を鍛える
- 「ガムをよく噛む」
- 「ストローで吸う運動」
- 口蓋垂(のどちんこ)周りの筋肉を鍛える
- 「い~」「う~」と交互に発声(5分ほど)
- 「うがい」をしっかりする
④ 寝る姿勢を変える
- 横向きで寝る
- 仰向けだと舌が喉に落ちて気道が狭くなる
- 横向きになりやすいように「抱き枕」を使う
- 枕の高さを調整する
- 低すぎると気道が狭くなりやすい
- 高すぎると首が圧迫される
- 適度な高さ(首がまっすぐになる状態)に調整
⑤ 体重を管理する
- 太ると喉の脂肪が増え、気道が狭くなる
- 5%の体重減少でいびきが軽減することも
- 食生活の見直し(脂質や糖分の摂取を減らし、野菜・タンパク質を増やす)
⑥ アルコール・睡眠薬を控える
- アルコールは筋肉を弛緩させるため、気道を塞ぎやすい
- 睡眠薬や安定剤も同じ影響があるため、必要なら医師に相談
⑦ 加湿する
- 乾燥すると喉の粘膜が腫れ、気道が狭くなる
- 寝室に加湿器を置く(湿度50~60%が理想)
- 寝る前に水を飲む(喉の乾燥防止)
⑧ CPAP療法(重度のいびき・無呼吸症候群の場合)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合、医師の診断を受ける
- CPAP(持続的陽圧呼吸療法)を使用することで気道を開き、いびきをなくす
どの方法が合うか?チェックリスト
✅ 鼻が詰まる → 鼻のケア(鼻うがい・点鼻薬・鼻腔拡張テープ)
✅ 口が開いて寝ている → 口閉じテープ・鼻呼吸練習
✅ 仰向けで寝ている → 横向きで寝る・抱き枕を使う
✅ 太り気味 → 体重を落とす(5%減量で改善の可能性)
✅ お酒を飲むといびきがひどい → アルコールを控える
✅ 喉が乾燥する → 加湿する・水分補給
✅ 昼間の眠気・無呼吸の指摘がある → 医師に相談(SASの可能性)
まとめ
いびきの原因はさまざまですが、鼻呼吸の改善・姿勢調整・舌のトレーニング・生活習慣の見直しが有効です。
特に鼻の通りをよくする、口を閉じる、横向きで寝るの3つは効果が出やすいので、まず試してみるとよいでしょう。
もし昼間の眠気が強い・息が止まると言われる・いびきが極端に大きい場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるので、医師の診察を受けるのがおすすめです。